仏検とDELFのどちらを受けるべきか?

Bonjour ! おさです。
SNSでフランス語を発信していると

実用フランス語検定(仏検)とDELFどっちを受けたほうが良いですか?
このような質問を
よくいただきます。
試験の内容が大きく異なるので
対策すべきポイントが異なります。
もちろん両方受けられれば一番ですが
受験料や試験日程、勉強時間の兼ね合いで
難しいのが現実です。
この記事では、仏検とDELFの
どちらを受験したら良いか判断がつかず
悩んでいる方々のために
仏検とDELFの違いについて解説していきます。
仏検かDELFのどっちを受けるべき?
日本特有の仏検と世界共通のDELFは
どちらも異なる特徴を備えています。
まずはそれぞれの基本情報や
特徴について見ていきましょう!
仏検とは?
仏検とは公式サイトによると
フランス語の実用能力を客観的に測る日本独自の検定試験
と書かれています。
仏検では
- 5級:フランス語の入り口
- 4級:日常のフランス語
- 3級:基礎の総まとめ
- 準2級:一歩進んだフランス語
- 2級:フランス語が「使える」
- 準1級:ビジネスレベルの実力
- 1級:フランス語マスターへ
と全部で7つのレベルに
分かれています。
運営団体
公益財団法人のフランス語教育振興協会が運営しています。
試験内容
日本語をフランス語に訳す問題は出題されますが、
0から自分で内容を組み立てて作文する
問題は出題されません。
また、試験の説明は日本語で行われます。
出願方法
個人受験と団体受験の2つで申し込み方があります。
個人受験の申し込みは
インターネットか郵送で可能です。
インターネットで出願する場合は
クレジットカードかコンビニ払いで
検定料を納入することができます。
団体受験では
受験者が個別に出願する方法と
10名以上を一括で出願する方法があります。
検定料の支払いは銀行振り込みです。
検定料(投稿日時点)
検定料は級によって異なります。
個人受験の場合、
5級では5,000円
1級では14,500円とかなりの幅があります。
また、隣接する2つの級を併願すると
合計から2,000円の割引を受けられます。
DELF・DALFとは?
公式サイトによると
DELF・DALFは
フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格
と定義されています。
DELF・DALFの試験問題は
欧州語学検定協会ALTEが定めた
言語レベルの国際規格に準拠しています。
- A1:入門
- A2:初級
- B1:中級
- B2:上級
- C1:自主的運用
- C2:熟練
DELF・DALFの合格証書が
フランス留学や滞在許可証の申請に
求められることが多いです。
運営団体
France Education International が
認可した試験センターで実施されます。
試験内容
以下の4つの言語能力が問われます。
- 聴解
- 読解
- 文書作成
- 口頭表現
試験に関する説明も含め
全てフランス語で行われます。
出願方法
出願は試験センターの受付か
オンラインから可能です。
費用(投稿日時点)
費用は受験するレベルによって異なり
- DELF A1は10,500円
- DALF C2は31,000円
となっています。
仏検とDELFを徹底比較!
仏検とDELFの基本情報が分かったところで、
2つの違いについて見ていきましょう!
仏検とDELFについて、試験の形式や
問われるフランス語力を説明します。
どちらの試験が自分のニーズに合っているのか
判断しやすくなるでしょう。
試験の形式
仏検の場合
基本的な試験形式として、
聴解・読解を問う一次試験があります。
準2級以降は一次試験に合格した人だけが、
後日、口頭試験の二次試験を受けることができます。
出題内容や形式、試験時間などは、各級によって異なります。
試験結果は合格・不合格で判定され、
合格者のみに仏検の合格証書が授与されます。
DELF・DALFの場合
DELF・DALFは、
聴解・読解・文書作成・口頭表現の4技能が問われます。
DALF C2のみ試験科目は2つになりますが
問われる技能に変わりはありません。
また、仏検と異なり
全員がすべての試験を受験でき
その総合点で合否が決まります。
100点満点で
50点以上を獲得すると合格となり
合格証書が送られます。
問題の特徴
仏検の場合
日本の試験なのもあり、日本語訳をする問題が出題されます。
DELF・DALFの場合
文法力を直接的に問われる問題はありません。
問題文を含め、すべてフランス語で書かれ、
試験の説明もフランス語で行われます、
仏検と異なり、文法に関する問題は
出題されませんが、文書作成や口頭試験で
文法力がチェックされます。
語彙
仏検の場合
仏検は、受験する級にもよりますが、
時事問題に関連した語彙が問われる傾向があります。
中にはマニアックな単語も出題されます。
DELF・DALFの場合
仏検と同じく時事問題に関する語彙も登場します。
特に、以下のテーマはよく出題されます。
- 環境
- 健康
- 仕事
- テクノロジー
- 教育
対策方法
基本的にどちらも対策をした方が良いです。
仏検は特徴的な問題が出題されるので
対策本を購入し、対策するのがおすすめです。
DELF・DALFは対策分を購入するよりも
普段からフランス語で記事を読んだり
ラジオを聞いたりするのがおススメです。
まとめ
仏検とDELF・DALFの違いを解説してきましたが、
いかがだったでしょうか?
どちらの試験を受けるか迷っている方は、
この記事でご紹介した内容をしっかり比較して、
ご自身の目的に合った試験を選択しましょう。
資格を取る目的にもよりますが、
フランス留学を目指している方は
DELF・DALFの方が有利です。
単にフランス語のレベルチェックをする場合は
検定料が控えめな仏検がおすすめです。
ぜひ、フランス語の試験を受ける際は
念頭に置いてみてください。