【仏仏辞書VS仏和辞書】フランス語学習における辞書活用術
Salut!おさです!
フランス語を勉強する上で、辞書は欠かせないツールですよね。でも、「仏和辞書と仏仏辞書、どちらを使えば効率的なの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、私自身の経験をもとに仏和辞書と仏仏辞書、それぞれの特徴や使いどころについて解説していきます!
それでは、さっそく始めましょう!
仏仏辞書をおすすめする2つの理由
フランス語をゼロから学び、2年間でDALF C1を取得した私の結論は、「仏和辞書より仏仏辞書を使うべき!」というものです。その理由を2つに絞ってお話しします。
仏仏辞書を使い始めてから、フランス語がぐんぐん伸びました!
1. フランス語→日本語の翻訳は非効率的
フランス語を学ぶ上で、目指したいのは フランス語脳を育てること です。
つまり、フランス語を直接イメージで理解するスキルを身につけるべきであり、いちいち日本語を介さない方が効率的です。
そのほうがペラペラ話せるのは言うまでもないですね。
たとえば、「chien(犬)」という単語を覚えるとき、仏和辞書を使うと以下のようなステップが必要になります:
フランス語 → 日本語(犬) → イメージ(ワンちゃん🐾)
ですが、仏仏辞書を使えば、日本語を介さずにこのように学べます:
フランス語 → イメージ(ワンちゃん🐾)
たとえば、仏仏辞書「Larousse」では、chien の説明としてこう書かれています:
Animal domestique carnivore qui aboie et est souvent gardé dans les maisons comme compagnon ou gardien.
これを読むと、犬の具体的なイメージ(肉食動物、吠える、家で飼われる)が直接湧いてきます。この学び方を続けることで、言葉の理解がスムーズになり、自然とフランス語脳が育まれます。
2. 単語の本質的な意味・ニュアンスを理解しやすい
仏和辞書を使うと、日本語訳に引っ張られてしまうことがあります。
一方で、仏仏辞書はその単語の持つニュアンスや文脈での使われ方を詳しく教えてくれるため、実際のコミュニケーションで役立つ深い理解が得られます。
例えば、jeter(投げる)という単語を考えてみましょう:
- 仏和辞書では「投げる」「放り出す」などの訳語が並びますが、場面によるニュアンスが掴みづらい。
- 仏仏辞書ではこう説明されています:
Lancer quelque chose avec force ou par-dessus quelque chose.
(何かを力強く、または何かの上を越える形で投げること。)
また、例文にはこういったものが載っています:
Il a jeté la balle par-dessus le mur.
(彼は壁を越えてボールを投げた。)
具体的なシーンが描かれているため、単語のイメージが明確になりますよね。
仏和辞書を使うべき場面とは?
ここまで仏仏辞書を推しましたが、仏和辞書が役立つ場面ももちろんあります。特に、以下の2つのシチュエーションでは仏和辞書が便利です。
1. 初心者や基礎固めをしている段階の人
フランス語を始めたばかりの頃は、仏仏辞書の説明文自体が難しいことが多いです。
たとえば、maison(家)の定義がこう書かれているとします:
Bâtiment servant de logement pour une ou plusieurs personnes.
初心者だと bâtiment(建物)や logement(住まい)といった単語がわからず、逆に時間がかかる場合もあります。この段階では、仏和辞書を使って効率よく学ぶ方が良いでしょう。
2. 固有名詞や文化的な用語を調べるとき
固有名詞や特定の文化的概念については、仏和辞書のほうがわかりやすいことが多いです。
たとえば、Révolution française(フランス革命) を調べた場合:
- 仏和辞書では「18世紀後半にフランスで起きた大きな社会的変革」と簡潔に説明されています。
- 仏仏辞書では、長い歴史的背景が詳細に記述されていることがあり、初心者には少し荷が重いです。
このような場面では、仏和辞書を選ぶことで時間と労力を節約できます。
電子辞書 vs 紙の辞書
辞書の種類についてもよく質問されますが、私の答えは「電子辞書と紙の辞書を両方をつかう」です。
電子辞書のメリット
- スピーディーに調べられる:検索機能で素早く単語が見つかる。
- 持ち運びが便利:スマホアプリや電子辞書本体が軽くてコンパクト。
- 多機能:例文や発音機能がついているものもあり、学習効率が高まる。
紙の辞書のメリット
- 書き込みができる
- 自分の手でめくる過程が記憶に残りやすい
私がDALF C1まで一気にフランス語を伸ばしたときは、パッと調べるのに向いている電子辞書を基本的に使いつつ、家で時間のあるときにじっくり調べたいときには紙の辞書を使っていました。
まとめ:仏和辞書と仏仏辞書、どちらを使うべき?
結論としては、以下の使い分けが理想的です:
- 初心者や基礎固め中:仏和辞書をメインに使い、効率よく学習を進める。
- 中級以上や応用力を伸ばしたい段階:仏仏辞書に移行して、フランス語脳を鍛える。
紙の辞書で、実際に私が使っておすすめしたいのが、仏仏辞書「Larousse des Débutants」。
子ども向けなので説明文のフランス語がシンプルなだけでなく、フルカラーでイラストがたくさん使用されており、まさにフランス語と単語のイメージを結びつけるのに非常に役立ちました。
フランス語学習は長い旅路のようなものです。適切なツールを選び、自分に合った方法で効率よく学んでいきましょう。それでは、Bonne chance!