挫折しない!良い目標の立て方
Salut!おさです。
皆さんは
フランス語を勉強するうえで
何かしらの目標はありますか?
フランス語の上達には目標を設定することが大切です。
ただ、調査によると
90%の人がきちんとした目標を立てていないそうです。
例えば、年初に「新年の抱負」を立てても
それを達成する人は多くありません。
ほとんどの人は数ヶ月で挫折したり
立てた抱負をさえ忘れてしまいます。
また、「今日はコレ!」と場当たり的に学習を続けても
成長スピードは遅く、効率的ではありません。
また、目標を持っていると
道筋が見えるのでモチベーションを保ちやすくなります。
私自身、目標を意識したことで
勉強を続けられました!
今回のブログでは挫折しにくい目標設定の立て方についてご紹介します。
目標設定のコツ
目標設定に取り組む前に、次の4つの点について考えてみましょう。
現状を把握する
目標設定をする前に、自分が今どこにいるのかを確認しましょう。例えば、フランス語の上達であれば、「読む」「書く」「聞く」「話す」「語彙・文法」の5つについての自分のレベルを振り返り、苦手な項目を書き出してみましょう。
フランス語学習の全体像についてはこちらのブログでご紹介しています。
この時、直近で受験したフランス語検定やDELF/DALFの結果・手応えを参考にし、
- ここができなかった
- ここが苦手かもしれない
と感じていることを振り返ってみてください。
- 「初歩的なフランス語しかできない」
- 「聞き取りができない」
- 「文法力が足りない」
などの大雑把なものではなく
できるだけ具体的に細かく書くことがコツです。
- 出来事は説明できるが、自分の感情は説明できない
- ゆっくり話してくれれば聞き取れるが
通常のスピードでは20%ほどしか聞き取れない - 会話で現在形と過去形しか使えない。条件法や未来形を使いこなせない
長期的・短期的目標の区別
「目標」と一口に言っても
- 年単位の長期的なもの
- 数日・数週間・数ヶ月で達成可能な短期的なもの
を分けて考える必要があります。
長期的目標
長期的な目標は大きく達成は難しいが
不可能ではないもの。
短期的目標
長期的目標を叶えるために必要
かつ数週間から数ヶ月で達成可能なもの。
「フランス語をペラペラ話せるようになる」とか
「フランス語を聞き取れるようになる」という
長期的目標を設定出来ている方は多いですが
そこまで到達する前に何年もかかる場合もあります。
そうなると途中で挫折しまう可能性が大きいので
大きな目標を最終地としつつ
その途中にある短期的目標を叶えていくことが大切です。
優先順位を明確にする
効率的な時間管理のためには優先順位をつけることが欠かせません。
目標設定をしたら、その中で最も優先的に取り組むべきことを特定し
それに集中して取り組みましょう。
例えば「文法学習、オンラインレッスン、ドラマを見る」と1日にたくさんやろうとすると
毎日勉強を続けるのが難しくなります。
フランス語の学習は「コツコツと毎日」が重要です。
一貫性のあるものにする
毎日やるべきことについて、一貫性を持たせることも大切です。
「今日はこれ、明日はこれ」と毎日ランダムなことに取り組んでも
成長のスピードが遅くなるだけです。
しっかり目標を作るだけではなく、学習タスクもやるべきことを把握し
一貫性をもたせるようにしましょう。
例えば、「フランス語が話せるようにならない」と悩んでいる場合
- 「根本的な文法力が足りないのか」
- 「語彙力が足りないのか」
- 「話すための瞬発力が足りないのか」
原因によって取り組む課題が変わってきます。
中級以上のフランス語会話力を身につけたいのなら文法は必須ですし
初級までなら現在形・過去形さえ使い分けられればなんとかなります。
自分でどこをどう強化すべきかわからないときは
周りのフランス語ができる人に相談してみるのもおすすめです。
目標設定の作り方
さて、ここからが実践です。
まずは思いつくことを書き出して
後で整理していくというように進めていきましょう。
長期的目標(年単位)
大きな目標は小さな目標をいくつも越えた先にあります。小さくて短期間で達成できる目標設定の前に、枠組みとなる長期的目標を書いてみましょう。
まずは、頭に思いつくままいくつか書き出し、その中で特に自分が成し遂げたいもの、達成は難しいかもしれないけれど不可能でないものを選びます。
例えば、基本的な文法を理解しておらず語彙力も極めて低い場合
「1年でネイティブと同じくらいの語学力をつける」は無謀といえます。
でもこれが「5年」という単位に変われば、努力次第で可能ですし
「2年で日常会話が問題なくできるようになる」も不可能ではありません。
フランス語学習の長期的目標の例
- ネイティブと日常会話が問題なくできるようになる
- 映画やドラマを字幕なしで聞き取り内容が80%以上理解できるようになる
- フランス語検定1級に合格する
短期的目標(数週間から数ヶ月単位)
数年単位の目標を一つ決めたら、1年で達成可能な目標に分けて優先順位をつけます。
そこから逆算して、数週間あるいは数ヶ月で達成できる目標を設定します。
おすすめの目標設定単位は3ヶ月です。
6ヶ月だと、独学の場合は途中で挫折する可能性もありますが
3ヶ月なら続けられるのではないでしょうか。
SMARTを使った目標設定
SMARTとは
- Specific(具体的)
- Measurable(測定可能)
- Attainable(達成可能)
- Relevant(関連性)
- Time Bound(期限)
の頭文字をとったものです。
目標設定は誰の目で見ても明らかで、明確であることが重要です。
これにより、途中で迷って時間の無駄をすることなく
ゴールに向かって突き進むことが可能となります。
- S(Specific):目標は数字などを用いて具体的・明確であるか
- M(Measurable):目標の達成度を測ることができるか(語学試験など)
- A(Attainable):現実的に達成可能なものか
- R(Relevant):自分の夢やほかの目標に適合しているか
- T(Time Bound):具体的な期限が設定されているか
目標設定は以上の5つの問いに答える形で決めていくと
途中で迷ったり挫折したりするリスクが低くなります。
ここで私がフランスの大学院留学中に設定していた目標をご紹介します。
おさのフランス語学習のSMARTの例
S:フランス現地でDALF C2に合格する
M:問題集をといて点数を確認する
A:DALF C1に2019年に合格した時は69点だったので達成可能
R:ネイティブ級のフランス語を身に着けて留学を最高の思い出にする
T:フランス留学の期間(2年)
目標達成のポイント
しっかり具体的な目標を設定できたでしょうか?
これから目標達成に向かって努力する日々が始まりますが、
モチベーションを保って途中で挫折しないよう、意識してほしいポイントがあります。
目標達成した未来像
目標を達成した状況をできるだけ具体的にイメージしましょう。
アスリートもイメージトレーニングを取り入れていますよね。
例えば「フランス語検定2級に合格」が目標なら
その合格通知書を見たときのことをイメージしてみましょう。
どんな気持ちになると思いますか?
いまイメージしたポジティブな気持ちを忘れないようにしてください。
イメージ化するなら、ビジョンボードを作成するのもおすすめです。
目標を想起させる言葉・写真などをまとめ、常に目のつく場所に置いておきます。
PCやスマホのホーム画面もおすすめです。
いつも目にすることで目標を常に意識できるようになります。
定期的な振り返りと修正
ゴール期限まで何度か振り返りの時間を作り
必要であれば勉強法に修正を加えていきます。
最初に決めたことがうまくいかないとき
- 「どこがうまくいかなかったのか」
- 「その原因は何か」
- 「どうすればいいのか」
しっかり考え対策していきます。
- 「体調が悪かった」
- 「そもそも計画自体に無理があった」
など色々な要因が考えられますね。
ここで大切なのは長期的目標を動かすのではなく、短期的目標達成を見直すこと。
長期的目標を変えてしまうとやる気が無くなってしまう可能性があるので
短期的目標を修正します。
だからこそ、長期的目標が「実現可能」である必要があるんですね。
逆に、思ったよりも早く目標が達成できそうな場合もあります。
そういうときは、最初に決めた期限にこだわらず、前倒しにしましょう。
最初に設定する目標は無理のないように作成し、必要であれば途中で調整していきます。
周りのサポート
家族がいる場合は、学習時間を確保するために協力してもらう必要があるかもしれません。
目標を決めたら、周りに宣言することでモチベーションもアップします。
お子さんがいれば、同じ時間に自分も学習する、あるいはパートナーや友達と一緒に目標を立てて互いをサポートしあいましょう。
挫折する心配がある人はSNSなどで、勉強仲間を作ったり、自分よりフランス語ができる人に協力してもらうのもいいかもしれません。
さいごに
今回ご紹介したように
目標設定はフランス語を上達させる上で
かなり重要になってきます。
ついついモチベーションが高いときは
何も考えずに勉強しがちですが
そのモチベーションを保つためにも
目標を「長期的」と「短期的」で分けるのがおすすめです。
ぜひやってみてください!
それではまた、A bientôt!