スピーキング

フランス語シャドーイング!やり方とコツ

osa_france

Salut!おさです

フランス語力の向上に効果絶大な
シャドーイングをご存じですか?

フランス語のシャドーイングを試したことあるけど
難しくてすぐにあきらめてしまった

フランス語が話せるようになりたくて
シャドーイングしてみたけど
いまいち効果を感じられなかった

という悩みを抱えている方もいると思います。

  • 挫折してしまった
  • 効果が感じられなかった

この2つの原因は

正しくシャドーイングをできていないから

間違った方法で練習しても
なかなか効果がでません。

効果が出ないので、やる気が下がり
挫折してしまいます.

でももう大丈夫です!

今回のブログでは

フランス語でシャドーイングすると
得られる4つの効果

必ず効果が出る
正しいやり方をご紹介します。

フランス語のシャドーイングとは

シャドーイングとは

フランス語の音声を聞きながら
音声のあとを1~2語遅れて追いかける練習方法

聞こえてくる音声を
影(シャドー)のように追いかけるので
シャドーイングと呼ばれています。

シャドーイングはもともと、
通訳者を目指す人の訓練方法のひとつでした。

しかし最近では、外国語習得における
効率的な練習方法とされています。

フランス語のシャドーイングは
「聞く」と「発音する」を同時に行います。

負荷のかかるスパルタな練習方法なので
最初は難しく感じるかもしれません。

しかし、正しいやり方で
繰り返し練習すれば

確実に効果が出ます!

シャドーイング練習を取り入れて、
フランス語を効率よく上達させましょう!

フランス語シャドーイングの効果

では、フランス語のシャドーイングには
どんな効果があるのでしょうか?

立命館大学大学院 言語教育情報研究科の田浦 秀幸教授は
著書『科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!』で

シャドーイングはリスニングにもリーディングにも効果のあるトレーニング

と記述しています。

関西学院大学院の門田修平教授も
著書『外国語を話せるようになるしくみ シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム』で

シャドーイングを実践することで、リスニング力だけでなく、スピーキング力もアップする

と述べています。

シャドーイングは本来
通訳者を目指す人の訓練方法です。

効果がなければ採用されませんよね?

それではフランス語シャドーイングの効果を
より詳しく見てみましょう!

リスニング力の向上

シャドーイングが最も効果を発揮する1つは
「リスニングスキルの向上」です。

リスニングのプロセスは2つあり
日本語でもフランス語でも同じです。

音声知覚

耳から入った音声を単語として認識

意味理解

語彙・文法、背景知識などをもとに、文章の意味を理解

まずは、音声知覚で単語を聞き取り
覚えている語彙や文法知識などを使って
内容を理解します。

ではなぜ、フランス語のリスニングは
聞き取るのが難しいのでしょうか?

これには、脳の「ワーキングメモリ」が関係しています。

ワーキングメモリーとは
一時的に情報を脳に保持し
処理する能力のことです。

日本語を聞くときは
音声知覚が無意識で行なわれるため
ワーキングメモリを
内容理解だけに使うことができます。

そのため、聞くと同時に
話の内容を理解したり
意見を考えたりできるのです。

一方でフランス語のリスニングの場合
ワーキングメモリ
音声知覚に使ってしまいます。

なので、内容理解のための
ワーキングメモリが不足し
フランス語が聞き取れないのです…

シャドーイングで正確に
聞こえた音をマネするには

すべての単語と発音を
正確に捉える必要があります。

だからこそ、音声知覚のプロセスを
集中的に鍛えられます。

そして音声知覚が鍛えられ、
パッと処理できるようになると

ワーキングメモリを内容理解に回せるので
リスニング力が向上するのです。

シャドーイングはハードですが
最短でリスニング力が向上するトレーニングです。

スピーキング力の向上

シャドーイングをすると
フランス語が話せるようにもなります。

スピーキングには3つのステップがあり
以下の順で進行しています。

概念化

相手に伝える内容をイメージで思い浮かべる

言語化

思い浮かべたイメージを相手に伝えるため、言葉にする

調音

言語化した内容を、実際に声に出して発音する

【概念化】では、相手に伝えたいメッセージを思い浮かべます。

【言語化】では、培った単語や文法を駆使し
【概念化】で思い浮かべたイメージを言葉で表します。

【言語化】のときに発音やアクセントなども
頭の中でシミュレーションします。

【調音】では、言語化で言葉に表したイメージを
意識した発音・アクセントを用いて

口の開き加減や舌の位置を調整し
物理的に声を出します。

フランス語のシャドーイングでは

【言語化】と【調音】のプロセスを
繰り返し行うことで。スピーキング力が鍛えられます。

また、シャドーイングは発音だけでなく
リズムや息継ぎまで完コピするので

練習するうちに
フランス語の正確な発音・アクセント
イントネーションなども習得できます。

初心者がシャドーイングでつまずきやすいポイント

フランス語のシャドーイングは
リスニングや会話力を
向上させるために効果的です。

一方で、負荷が高い練習でもあるので
シャドーイングを始めるには

知っておきたいポイントがいくつかあります。

そのポイントとは、主に次の3つです。

初心者がつまづきやすいポイント
  1. 1つひとつの単語の正しい発音を知らない
  2. フランス語のリズムに慣れていない
  3. 音声変化について知らない

それでは順番に見ていきましょう!

1つひとつの単語の正しい発音を知らない

フランス語のシャドーイングを
効果的に行うには
フランス語の基礎知識が必要です。

特に単語や文法の力が不足していると
よりシャドーイングが難しくなります。

実はこれがシャドーイングを
挫折してしまう大きな原因です。

シャドーイングを行う際は
文章の中の単語を
正しく発音できるようにしましょう

単語の正しい発音を注意深く聞き
繰り返し練習するのがおすすめです。

単語帳で単語を覚えるときも
発音しながら覚えましょう。

フランス語のリズムに慣れていない

フランス語は日本語でリズムが異なるため
シャドーイング初心者にとって壁となることも。

世界中の言語は大きく3つのグループに分かれている
と、聞いたことはありますか?

日本語は「モーラ拍リズム」グループです。

「にほんごをはなします」の全ての文字を
同じ長さで読みます。

一方でフランス語は「音節」を
同じ長さで読みます。

例えば「parle」は
カタカナだとパルルと表記されますが

フランス語では1音節しかありません。

これをカタカナ読みすると
1音節のカタマリを3音節で発音することに。

これではリズムが揃わなくなってしまいます。

この要素を再現できないと
シャドーイングでついていけません。

3. 音声変化について知らない

音声変化について知らないことも、
シャドーイングを難しく感じる原因です。

音声変化とは、ネイティブがラクに話すために起こります.

発音変化の特徴
  • 単語をつなげて発音する
  • 単語の一部を省略する
  • 音そのものを変えてしまう


フランス語の音声変化は

  • アンシェヌマン(enchaînement)
  • リエゾン(liaison)
  • エリジオン(élision)

の3つが主にあります.

音声変化を知らないと、
シャドーイングをしても細かいところを
ごまかしながら発音することになり
あまり効果が得られません。

正しいシャドーイングの方法

それではここからは
第二言語習得研究に基づいた

正しいシャドーイングの練習方法
一緒に見ていきましょう!

STEP1:わからない単語や文法を確認する

シャドーイング練習では

聞いてすぐにわかるくらいの
実力よりも少し簡単な文章を使います。

わからない単語や文法は意味を調べ
発音を確認しましょう。

特に単語を覚えるときは
単体で覚えずに、他の単語と一緒に覚えることで

発音変化を含めた正しい発音で
覚えることができます.

必ず発音を聞いて
自分で発音して単語を覚えましょう。

ポイント
  • 教材は少しカンタンなものを選ぶ
  • 単語はまとまりで覚える
  • 単語の発音も覚える

STEP2:文章の意味をパッと理解できるようにする

フランス語の文を意味のかたまりごとに聞いて
すぐに内容を想像できるようにします。

瞬発的にイメージすることが大事なので
日本語訳が出てこなくても構いません。

一方で、瞬時にイメージできない場合は
知らない単語・文法がある確率が高いです。

例えばune pommeと聞こえたときに
1つのリンゴと思うのではなく
赤いフルーツ(リンゴ)を
イメージすることが大切です。

STEP3:「音」に集中してシャドーイングをする

内容を理解できたらシャドーイングの実践です。

まずは、「音」だけを意識して
シャドーイングしましょう。

どうしてもわからないときは
スクリプトを見ながら聞いてもいいですが

その場合はSTEP1~2が本当に
できているか見直しましょう。

シャドーイングの方法
  1. 聞こえたフランス語を、1~2語遅れで同じように発音
  2. 最初は「音」だけにに集中して、正確な発音を同じスピードで再現
  3. よく音声を聞き、発音や間、リズムやイントネーションまで完コピ
  4. 慣れてきたら意味も想像しながら繰り返し練習

最初はついていくのが大変ですが
少しずつ音声を追いかけられるようになります。

徐々に、単語や文の意味も頭に入ってきます。

音声知覚の処理の負荷が減り
脳のリソースを内容理解に
回せるようになるからです。

どうしてもシャドーイングが難しい場合

シャドーイングの方法は分かったけど
それでも音声が早すぎてついていけない…

文章自体は理解できるけど
音声が早すぎてついていけない方に

別の練習方法をご紹介します。

ただし、別の練習方法なので
得られる効果が変わってしまいます。

フランス語のオーバーラッピング

オーバーラッピングとは

スクリプトを見ながら自分の声を
音声にかぶせて同時に発音するトレーニング

フランス語の正確な発音、音声変化、リズムなどを
身につけることができます。

ただし、文字を見て練習するので
リスニングの上達は見込めません.

また、忠実にマネするようにしましょう。

文章を見ながらだと
カタカナ発音になりがちなので気をつけてください。

ただ、ここでフランス語の口の動かし方に慣れて
シャドーイングに移るのも作戦の一つです。

STEP4:意味を想像しながら、なりきって音読する

シャドーイング練習をを重ねて
正しい発音ができるようになったら

音声なしでも再現できるように練習します。

スクリプトを見ながらでも構わないので
感情をこめ、自分が話すときでも
音声と同じ発音を再現できるまで
連取します。

STEP5:シャドーイングを録音してチェックする

音読も何度も練習し
正しい発音が身についたと感じたら
自分の声を録音してみましょう!

聞いた音声と録音した自分の声を比べ
発音に違いがないか確認します。

次に録音時の注意点

言い間違いや読み飛ばしをしてしまっても
無理に音声を追いかけようとしないでください。

入りやすいところからシャドーイングを再開すれば問題ありません。

無理に追いかけてしまうと
本来のフランス語を早口で話す必要があり

自己流の発音になってしまうリスクが高まります。

自分のフランス語と
練習に使った音声を聞き比べ

できていない部分を
集中的に直していきましょう.

正しい発音方法がわからない場合や
音声との違いを言語化できない場合は

フランス語ができる方に
聞いてもらうのがいいでしょう。

なぜ音が再現できないのかアドバイスを貰え
最短で正しい発音が身につき
聞き取り能力も向上します!

シャドーイングのNGなやり方

シャドーイングはフランス語力向上に効果的なトレーニングです。

しかし、正しい方法で行なわないと効果が半減してしまいます。

ここからは、シャドーイングで避けるべきやり方を見ていきましょう!

NG1:語彙力・読解力アップを目指して行なう

語彙力.読解力の向上目的でシャドーイングをするのは
あまり効果的ではありません。

シャドーイングはあくまで
スピーキング力とリスニング力の向上がメインです。

しかし、シャドーイングは何度も反復する練習法なので

教材に含まれている単語や文法は自然に
覚えられ、使えるようになります。

シャドーイングは
新しい単語・文法を学ぶのには
向いていませんが

知っている知識を
使える状態にするのにはピッタリです!

NG2:映画やドラマを教材にする

シャドーイングの教材選びは重要です。

教材に映画やドラマを選ぶのは
はじめのうちは避けたほうが無難です。

映画やドラマを教材にしない方が良い理由
  • 単純に難しすぎる
  • スラングが多い場合がある
  • 文法的に正しくない表現が含まれることがある
  • シチュエーションが特殊なことが多い

映画やドラマでシャドーイングを行う場合は
一定のリスニング力がついてからにしましょう。

NG3:内容を聞いたり見たりせずに発音する

シャドーイングで最も重要なのは
音」に意識をしながら少し遅れて再現すること。

はじめのうちから内容を暗記して発音するのは
正しいやり方ではありません。

オーバーラッピングと同様に
音声を聞かないとリスニング力は上がりません.

また、内容を思い出すことに意識が向いて
正確な発音ができなくなってしまいます.

シャドーイングの効果を最大限に引き出すには、
「音」にこだわることが重要です.

以上の点に注意してシャドーイングすると
リスニング力・発音の上達が期待できます。

効果的にシャドーイングをして
最短でフランス語を運用する力を
身につけましょう!

さいごに

最後に、効果的なシャドーイングについて
おさらいをしましょう!

シャドーイングの効果を最大限にするには
3つのポイントが重要でした。

シャドーイングのポイント
  • 内容をしっかり理解する
  • 「音」に集中する
  • 苦手な発音を見つけて改善する

以上のポイントに加え
継続的に練習し
復習することも重要です。

1つの教材で何度も練習する

合わせて読みたい
エビングハウスの忘却曲線でフランス語学習を効率化!
エビングハウスの忘却曲線でフランス語学習を効率化!

こちらのブログでも紹介していますが
人間は忘れる生き物です。

せっかく正しい発音方法を覚えても
復習しなければすぐに忘れてしまいます。

ブログで紹介している
エビングハウスの忘却曲線
に沿って

何度も繰り返し練習するのをおすすめします。

そうすれば正しい発音方法を覚えらるだけでなく

口の筋肉が鍛えられて
どんどん発音が上手になっていきます。

今回私が

本気でフランス語を話せるようになりたい人


に向けて用意した「シャドフラ」は

以上の流れが効率よくできるように設計しています。

悩んだときには公式LINEでサポートもしています。

まだ申し込んでいないかたは
ぜひこの機会にシャドーイングで

フランス語を話せ、聞き取れるようになりましょう!

ABOUT ME
おさ
おさ
明日から使えるフランス語
札幌生まれ札幌育ち。
大学の第二外国語でフランス語と出会う。

Aix en Provenceに1年間交換留学。
卒業後、Lyonの大学院に2年間正規留学。
その後Aix en Provenceに戻り6ヶ月間インターンを経験。

フランス語検定1級、DALF C2 保持

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