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【完全攻略】フランス語で手紙を書く

osa_france

Salut!おさです。

皆さんはフランス語で手紙を書いたことはありますか?

DELF/DALFの試験対策だけでなく、留学などフランス滞在中に手紙を書く機会のある方もいるのではないでしょうか?

しかし、いざ手紙を書こうとすると

  • 宛先はどこに書けばいいの?
  • どんな表現が丁寧なの?

こうした疑問に頭を悩ませた経験はありませんか?特に、企業へのカバーレターや役所への問い合わせなどフォーマルな場面では、適切な形式を知らないと失礼になることも。

また、失礼な書き方の場合、スパムかなにかと間違われ、返事が一生帰ってこないことも起こります。

この記事では、フランス語で手紙を書く基本構造や注意点、便利なフレーズをご紹介します。

さらに、最後には使い回せるテンプレートもプレゼントとしてダウンロードできるようになっているので、ぜひ最後までご覧ください。


フランス語で手紙の基本構造

フランス語の手紙には、以下の4つの基本構造があります。

  1. レターヘッド(en-tête)
  2. 書き出しの言葉(formule d’appel)
  3. 本文(corps de texte)
  4. 結びの言葉(formule de politesse)

1. レターヘッド(en-tête)

レターヘッドは、手紙の冒頭部分で、送り手と受け手の情報を記載します。電子メールの場合は記載不要です。

送り手の情報(必須):

自分の名前、住所、連絡先を手紙の左上に書きます。

おさ
おさ

連絡先の記載は任意ですが、相手がメールや電話で返事をしたい可能性があるので、記載しておくのがベターです。

例文

Marie Dupont
12, rue des Lilas
75008 Paris
marie.dupont@email.com
06 12 34 56 78

受け手の情報(任意):

手紙の右上に相手の名前や住所を書きます。具体的に宛先が決まっている場合はMonsieur〇〇やMadame〇〇のように書きます。

例文

Service Clients
Société XYZ
45, avenue des Champs
75001 Paris

場所と日付:

宛先の情報の下に、「Paris, le 24 novembre 2024」のように書きます。
※フランス語では月名は小文字が基本です。

件名(Objet):

手紙の目的を一目でわかるように書きます。電子メールの場合は【件名】が別途あるので、本文への記載は不要です。

例文

Objet : Réclamation concernant une commande défectueuse

Objet : Demande de résiliation de contrat pour ma carte SIM

Objet : Candidature au poste de Responsable de Marketing

2. 書き出しの言葉(formule d’appel)

受け手によって使い分けが必要な部分です。

  • フォーマルな場合:
    「Madame, Monsieur」や「Monsieur le Directeur」など、相手の性別や地位に合わせて記載します。
    • 例:
      • Monsieur(男性一人の場合)
      • Madame(女性一人の場合)
      • Madame, Monsieur(性別や人数が不明な場合)*必ずMadameから書きます
  • カジュアルな場合:
    親しい間柄では「Cher(e)」を使います。例:
    • Cher ami(親愛なる友へ)
Monsieur/Madame + 地位の例

Monsieur le Directeur(ディレクター)

Monsieur le Docteur(お医者さん)

Monsieur le Professeur(教授)

Monsieur le Maître(弁護士)

Monsieur le Ministre(大臣)

Monsieur le Maire(市長)

Monsieur l’Ambassadeur(大使)

3. 本文(corps de texte)

本文は、手紙の目的に応じて内容を組み立てます。フォーマルな手紙では、以下のように段階的に進めると効果的です。

  1. 前書き(introduction):
    手紙の趣旨を伝えます。例:
    • Suite à notre conversation téléphonique du 20 novembre…
      (11月20日にお電話した件について…)
    • Je vous remercie pour votre courrier du 15 novembre…
      (11月15日付のお手紙ありがとうございます…)
  2. 本文(développement):
    具体的な内容を簡潔に述べます。段落を分けることで読みやすさを保ちましょう。接続詞の例:
    • D’abord(まず)
    • Ensuite(次に)
    • Enfin(最後に)
  3. 結論(conclusion):
    最後に、手紙の要点や追加情報の提供を促します。例:
    • Je me tiens à votre disposition pour tout complément d’information.
      (追加情報が必要でしたら、いつでもご連絡ください。)
    • Pour les motifs exposés ci-dessus, je souhaiterais que …

4. 結びの言葉(formule de politesse)

結びの言葉は、相手に敬意を示す重要な部分です。フォーマル度に応じて使い分けましょう。

  • とてもフォーマルな手紙:
    • 「Je vous prie d’agréer, Madame, Monsieur, l’expression de mes salutations distinguées.」(敬具)
  • ややフォーマルな手紙:
    • 「Cordialement,」(どうぞよろしくお願いいたします)
    • 「Bien à vous,」(よろしくお願いします)
  • ややカジュアルな手紙:
    • 「Amicalement,」(よろしく、心を込めて)
  • カジュアルな手紙:
    • 「A bientôt !」(またね!)
    • 「Bisou !」(じゃ!)

フランス語で封筒の書き方

フランス語の封筒では、日本と異なるルールがあります。

  1. 宛先(Destinataire):
    封筒の右下に記載。
  2. 差出人(Expéditeur):
    左上に記載。
  3. 切手(Timbre):
    右上に貼ります。

テンプレートを活用しよう!

実際のフォーマルな手紙を書くときには、テンプレートを参考にすると便利です。

今回このブログを読んでくれた方に特別にテンプレートをプレゼントするので、ぜひ、この記事の例文や構造を活用して、相手に好印象を与えるフランス語の手紙を書いてみてください!

おさ
おさ

私はテンプレを丸暗記しただけなのに、ネイティブに「ここまで丁寧なフランス語はフランス人でもなかなか書けないよ」と褒めてもらえました!

ABOUT ME
おさ
おさ
明日から使えるフランス語
札幌生まれ札幌育ち。
大学の第二外国語でフランス語と出会う。

Aix en Provenceに1年間交換留学。
卒業後、Lyonの大学院に2年間正規留学。
その後Aix en Provenceに戻り6ヶ月間インターンを経験。

フランス語検定1級、DALF C2 保持

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