【後編】フランス語をスラスラ読む秘訣
Salut!おさです。
前回の記事では、
「多読」のメリットとその効果的なタイミングについてお話ししました。
多読を成功させる鍵は「精読」を先に行うこと。
前回の記事をまだご覧になっていない方は、
こちらからどうぞ!
つまり、今回ご紹介する「精読」を、
どのように実践すればいいのかわからなければ、
思うようにリーディングが伸びません。
正しい勉強法を知らないまま「多読」をしてしまったり、
なんとなくフランス語を読んで勉強した気になってしまったりしかねません。
この記事は、フランス語検定やDELF/DALFの勉強中の方、
またフランス語の長文読解に苦戦している方にとって必見の内容です。
試験対策の復習方法としても活用できるので、
この記事を参考に「精読」をマスターしましょう!
私自身この方法を用いてDALF C2やフランス語検定1級を取得しました。
では、早速始めましょう!
精読の2つのステップ
精読を行う際は、以下のステップを順番に進めていきます:
意味が完全に理解できているか確認する。
その原因を分析・解決する。
これだけでは少し抽象的なので、
具体的な例を用いながら詳しく説明していきます。
ステップ1:意味が理解できるか確認する
以下のフランス語の一文を読んでみましょう:
Nous pouvons faire de notre pays, non seulement un pays plus fort, mais aussi un modèle pour le monde entier.
(「我々の国をより強くするだけでなく、世界の模範となる国にすることができます。」)
これはマクロン大統領が2017年の大統領就任演説で述べた一節です。
この文を読んで、「スッ」と意味が頭に入ってきましたか?
もしすぐに理解できたなら、
この文に関しては「精読完了」です!
次の文章に進んで問題ありません。
一方で、意味が分からない、
または部分的にしか理解できなかった場合は、次のステップに進みます。
ステップ2:理解できない原因を分析・解決する
フランス語の文章が理解できない場合、
主な原因は以下の2つに分けられます:
- 知らない単語が含まれている
- 文法的な構造が理解できない
それぞれのケースについて、具体的に見ていきましょう。
① 単語が原因の場合
先ほどの文章に戻って、
以下のように単語をチェックしてみます:
- “seulement”は分かる?
- “modèle”はどう?
- “entier”は?
もし知らない単語があれば、
その単語が理解を妨げる原因になっています。
例えば、“modèle”の意味が分からなければ、
「模範」という重要な部分が欠けてしまい、
文章全体の意味がぼやけてしまいますよね。
解決策としては、以下のように進めましょう:
- 知らない単語を調べる。
- 意味や用法をノートにまとめる。
- 繰り返し復習して記憶に定着させる。
このようにして単語の理解を深めた後、
再び文章を読み直してみてください。
もし意味がすんなり理解できたなら、
単語が原因だったということです。
② 文法が原因の場合
単語をすべて理解できたとしても、
文章全体の意味が分からない場合は、
文法的な知識が不足している可能性があります。
例えば、以下の構文を正しく理解できないと、
意味を取り違えてしまうかもしれません:
non seulement ~, mais aussi ~
(「~だけでなく、~もまた」)
この文法を知らなければ、
「我々の国は強くない」という逆の解釈をしてしまう可能性もありますよね。
このような場合は、以下の手順で文法を克服しましょう:
- 参考書やネットで該当の文法を調べる。
- 例文を通してその用法を理解する。
- 新しく学んだ文法を自分のノートにまとめる。
文法を理解した後、
もう一度文章を読んでみてください。
きっと意味がクリアに感じられるはずです。
精読を日々の学習に取り入れるコツ
「精読」は、一見地味な作業に思えるかもしれませんが、
これを積み重ねることでフランス語力は飛躍的に向上します。
以下のポイントを意識してみてください:
まとめ:精読で基礎を固め、多読で応用力を鍛える
今回は、「精読」を具体的にどのように行うべきかについてお話ししました。
精読はフランス語の基礎を固める重要なステップです。
これをしっかり行った上で多読に移行することで、
効率的にフランス語力を伸ばすことができます。
前回の「多読」と今回の「精読」を組み合わせ、
長文読解の力を着実にアップさせましょう!
フランス語検定やDELF/DALFのリーディングで高得点を取る日は、もうすぐそこです。
それでは、引き続き一緒に頑張っていきましょう!
次のステップである「多読」に関しては、
こちらをご覧ください。